進行性核上性麻痺とは、脳の中で大脳の基底核、脳幹、小脳といった部分の神経細胞が徐々に減少し、転びやすい・眼球が動かしにくい・喋りにくい・飲み込みにくい、といった症状が見られる病気です。
難病指定されており、初期はパーキンソン病の症状に似ていますが、パーキンソン病のお薬は効きにくく、パーキンソン病より進行が早く進む傾向にあります。
現在のところ発病の原因も根本的な治療法も確立されていません。
発症は40代以降で、多くは60代で発症し、男性に多い傾向です。
進行性核上性麻痺の主な症状をもう少し詳しく見ていきましょう!
①転びやすくなる
最も特徴的な症状で発症初期から転倒することが多く、転倒で発症に気づかれる事も多いです。
歩こうとしても一歩前に足が出づらくなる「すくみ足」、歩いているうちにだんだん早くなる「加速歩行」。
またバランスを立て直す事ができなくなる為、とっさに手をつく、という反射が起きなくなるため、顔面や頭部に大きな怪我をしてしまう事も。
②目が動かしにくい
上下方向、特に下方への眼球運動がしにくくなる症状が発症後2〜3年に出現します。進行すると左右方向にも動かしにくくなり、正面から目が動かせなくなります。
③喋りにくい、飲み込みにくい
喋りにくさは初期の段階からあり、飲み込みにくさは発症から3〜5年で出てきます。同時に誤嚥性肺炎のリスクが高まりますので注意が必要です。
④パーキンソン様症状
パーキンソン病のような症状が見られます。首や体幹の筋固縮や動かしにくさ、動作がゆっくりになり、そうかと思ったら急に立ち上がったり突発的な行動を取る事も。姿勢も進行してくると首を後ろにそらす特徴があります。
⑤認知機能障害
注意力や判断力が落ち、スムーズに物事が行えなくなったりと、前頭葉障害の症状が目立ちます。
上記でも述べたように、根本的な治療はありませんが、日常生活ではまず転倒予防が大切です。
症状の説明でもお話した通り、バランスが取りにくく、歩行が不安定で、下を見ることが難しくなります。
また危険認知度の低下もあるため、危ない!と言うことを平気でしてしまう事もあり、怪我に気をつけなければいけません。
ベッド周りなどの身の回りの環境を整えると同時に、専門知識のあるスタッフのもと、関節の拘縮予防や筋力維持といった、身体的な能力の維持向上をはかる事もとても重要になってきます!
【訪問マッサージ・鶴亀堂治療院】では、国家資格をもったマッサージ・はり灸師がご自宅や施設を訪問し、身体機能や精神機能の維持・向上を目的とした訪問マッサージを行っております。
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