最近は暖かい日や、雨の日が多くなってきましたね。
今年は近畿東海で統計史上2番目の早さで梅雨入りし、関東甲信でも記録的な早さで梅雨入りする可能性があるそうですよ。
去年の梅雨入りはほぼ平年並みで、関東甲信で6月11日・近畿東海で6月10日でしたので、
比べてみると今年の梅雨入りの速さにはびっくりです。
さて、梅雨から盛夏にかけてのジメジメとした日が続くこのシーズンは、食中毒菌の繁殖が活発になる時期です。
またこのジメジメ時期は免疫力が落ちやすく、普段は発症しないような微量の細菌やウイルスでも食中毒の症状を発症してしまう可能性があるのです。
まず、食中毒の種類は大きく分けて3つです。
●細菌性食中毒(カンピロバクター、黄色ブドウ球菌、サルモネラなど)
●ウイルス性食中毒(ノロウイルスなど)
●自然毒食中毒(フグや毒キノコ)
ノロウイルスをはじめとする「ウイルス性の食中毒」が冬シーズンに増えるのに対し、ちょうど6月頃から増えてくるのが「細菌性の食中毒」です。
また、ウィルスは生きた細胞に寄生して増殖するのに対し、細菌は水や栄養など一定の条件が揃えば自分の力で増殖していき、食中毒全体の70〜90%を占めます。
食中毒とは、食品に起因する腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状総称で、原因によって症状は様々であり、数日から二週間程度続きます。
腸内で細菌やウイルスが増殖したことにより胃腸機能が低下したことによるもので下痢や嘔吐を繰り返すことで体外に排出され症状も徐々に緩和されます。
下痢や嘔吐が長時間続くことで水分や電解質が体外へ排出されて脱水症状を引き起こし、重症化すると死亡することもあります。
特に子供や高齢者の場合は、脱水が進んで深刻な状態へ進行する場合がありますので注意が必要です。
細菌性食中毒は、原因菌の増殖を防ぐ心がけ次第で、予防が可能です。
食中毒を予防するには、「つけない、増やさない、やっつける」の3原則が大事です。
①「つけない(清潔・清浄)」...食品や食器、調理器具などに菌をつけないよう、調理をする前に石鹸でよく手を洗う。
肉や魚、卵を触った後など、その都度手を洗い、違う食材に細菌がつかないように気をつける。
タオルやふきんもこまめにきれいなものと交換。
タオルなど布製品の代わりにキッチンペーパーを使用するとさらに安心!
②「増やさない(迅速・冷却)」...購入した食材は早めに冷蔵庫へ。冷凍食品や肉や魚などの生鮮食品を購入する場合は、最後に買い物かごに入れるようにするとよい。
③「やっつける(加熱・殺菌)」...しっかりと食品を加熱して菌をやっつける。
特に鶏肉や豚肉などは中まで十分に熱が入ったかどうか確認!
冷蔵庫の清掃や消毒を心掛け、ドアを開ける時間を短くして一定の温度に保たれるように注意し、食品を衛生的に保存し早めに美味しく食べましょう♪
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