日常生活

寒冷順化

こんにちは、訪問マッサージ鶴亀堂治療院です(^^♪

皆さんは夏前にお話しした「暑熱順化」を覚えていますか?
熱中症対策に推奨されていて夏が来る前に、夏の暑さに身体を慣らし、暑さに強い、汗をかける身体をつくることをいいましたね。
反対に寒さを身体に慣らす「寒冷順化」という方法もあるんです。

寒冷順化とは・・・?

10、11月頃から冬の厳しい寒さを乗り切るために、身体を寒さに慣らし強くしてゆくことです。
寒冷順化は人間や他の動物にもともと備わっている機能です。
しかし、寒くなってきたらすぐに暖房をつけるのが当たり前で、現代の生活スタイルではその機能が衰えがちです。
日々の過ごし方やちょっとした習慣によって、うまくこの機能を働かせることができるようになります。
上手く寒冷順化させることができれば、真冬の厳しい寒さによるつらさを軽減することができるのです。

冬の寒さによる身体への影響

寒くなると体温が下がります。
体温が下がってしまうと免疫力の低下を招き、加え乾燥した空気によりウイルスや細菌に感染しやすくなります。
また、加齢によりもともと免疫機能が衰えているご高齢の方は、冬に感染症にかかるリスクが高まるため、十分な注意が必要です。
そして寒さによる身体の冷えは、血行不良を招き、頭痛、肩こりや腰、膝の痛みなどの体調不良も起きてしまいます。

寒冷順化させる方法

①筋力トレーニング
筋力トレーニングをおこない筋肉量を増やすことで基礎代謝が活発になります。
よって全身から生み出される熱が増えることにより、寒さに強い体を作ることが出来るのです。
大きな筋肉を鍛えるようにすると、疲れにくく、広い範囲を鍛えられるので下半身の大きな筋力が鍛えられるスクワットがオススメです。

《やり方》
① 足を肩幅より少し広めに開きます。足の爪先は少し外側に向けます。
② 股関節を曲げ、お尻を真下に落とすイメージで膝を曲げます。お尻を後ろに突き出し、膝が爪先より前に出ないように椅子に座るイメージです。顔を上げ、胸を張り、背筋を伸ばしましょう。
③ 太ももと床が平行になるまで腰を落とします。
④ 膝を軽く曲げたところまで立ち上がります。
※ゆっくりとした動作で、息を吸いながら腰を落とし、吐きながら立ち上がりましょう。

1日30回くらいを目標に毎日が理想的ですが、継続していくことが重要なので、自分の続くペースで鍛えるようにしましょう。

②積極的に外出
寒い日は家に引きこもってしまいがちですが、気温の低い外気に触れる機会が少ないと結果的に身体の寒さへの適応が遅くなってしまいます。
わざと薄着で行くと身体に負担がかかってしまうので、マフラーや手袋、レッグウォーマーやタイツなど3つの「首」(首、手首、足首)を寒さから守ると、外出時の負担が減ります。
日々積極的に外出する時間を持つようにしましょう。

③ふくらはぎのマッサージ、運動
ご高齢の方、年齢に関わらずひどい冷え性の方など、無理にトレーニングをしたり外出をするのが難しい場合があります。
その場合はふくらはぎのマッサージやかるく運動を行いましょう。
ふくらはぎの筋肉は、心臓から送り出された血液を再び心臓へと戻すためのポンプのような役割をしているため、この筋肉が衰えるとポンプ機能が弱くなり、全身の血行が悪くなって冷えに繋がってしまいます。
ふくらはぎを念入りにマッサージしたり、
壁やテーブルなどに寄りかる、手をつくなど安全な方法でつま先立ち運動をしましょう。

必要な栄養素を摂る

鉄分等ミネラルやビタミンの不足により血流が悪化します。
また脂肪分の摂りすぎなどでも悪化してしまうので、バランスのよい食事を心がけましょう。

冬に向けて衣替えをするのと同時に、身体も冬支度をして、厳しい寒さを乗り越えていきたいですね(‘▽’)♪

長くなってしまったので、次回ふくらはぎのマッサージを詳しく紹介したいと思います。

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