介護

皮膚トラブル

こんにちは、訪問マッサージ鶴亀堂治療院です(^^♪

注意報がでるほど乾燥した日が続いていますね。

高齢の方にとって冬の厳しい寒さや乾燥による身体への負担は大きく、体調を崩しやすくなります。

もともと空気が乾燥していることに加え、暖房器具を使うことにより更に空気が乾燥し、風邪やインフルエンザなどのウイルスが活動しやすい状況になったり、乾燥が原因の皮膚トラブルや脱水も多くなります。

そのなかで特に気をつけたいのが皮膚トラブルです。

加齢とともに・・・
✔皮脂分泌が少なくなる
✔皮膚の防御機能の低下
✔体力の低下や抵抗力の弱さ
✔体温調節機能の低下
などが原因となり乾燥肌や皮膚トラブルを引き起こす要因となります。

外気が乾燥する冬に多くみられるのは、
「老人性乾皮症(かんぴしょう)」
「皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)」
などです。これらの皮膚疾患は、洋服が擦れるだけでかゆみがでたり、非常に辛いかゆみを伴い、夜眠れない方もいらっしゃいます。

かゆみが出ると、ついかきむしってしまいがちですが、皮膚に強い刺激が加わり、さらにかゆみが酷くなります。
さらに就寝中などに無意識にかゆみが出た場合、かきむしって傷やかさぶたをつくり、そこから細菌が入って感染症や床ずれの原因に繋がることも考えられます。

乾燥肌にならないために重要なのが入浴です。
その時のポイントを紹介します(^-^)V

寝ていることが多い高齢の方でも皮膚は汗や新陳代謝によって毎日汚れています。
入浴で清潔さを保つことで、皮膚トラブルの予防や進行を遅らせることが可能です。
体調や季節にもよりますが、週に2回の入浴で清潔さを保つことがいいでしょう。 《入浴時ポイント》

・強く擦ったり、熱いお湯をかけたり、湯船を熱くしすぎたりなどの強い刺激を与えない
→逆に皮膚の乾燥やかゆみを悪化させる原因を引き起こしてしまうため

・刺激の強いナイロンタオル等は使わず、せっけんをよく泡立てて、手や綿タオルで優しく洗う

・せっけんは低刺激のものを使う

・保湿性の高い入浴剤を湯船に入れる

また入浴後のケアも大切です。 《入浴後のポイント》

・衣類は肌ざわりのよいものを選び、皮膚に負担をかけないようする

・部屋の湿度を保つ
→湿度40%以下は空気が乾燥しているので加湿器などを使用し50~60%に保つようにする

・入浴後に保湿剤を塗る
※保湿剤の種類と効果
*白色ワセリン
皮膚の表面に膜をつくり、水分が蒸発するのを防ぐ
*セラミド配合軟膏
高い保湿効果、乾燥肌の改善が期待できる
*尿素軟膏
水分保持作用と角質軟化作用を併せ持ち、硬くなった角質を柔らかくする
*ヘパリン類似物質
水分保持作用、血行促進作用、抗炎症作用により、荒れた肌の修復を早め、バリア機能を取り戻すことで保水力をアップさせる など

肌の状態に合わせて使い分けをするといいでしょう。

他にも・・・
・血行を良くし新陳代謝を高めるため、適度な運動を行う

・普段の食事に卵や乳製品、レバーなどに含まれているビタミンA(バリア機能を高める)や、良質な油・脂質(肌の乾燥を防ぐ)など肌の乾燥を予防する成分が含まれた食材を追加する

・電気毛布をつけっぱなしで寝てしまうと身体の水分を奪って肌の乾燥を進めてしまうため、
使用する場合は寝る前まで温めて布団に入る時にはスイッチを切っておく など

乾燥による皮膚トラブルは思った以上に生活の質を下げてしまいます。

皮膚の状態をよく観察し、「お風呂から出たら保湿する」といったようにケアの習慣をつけて防いでいきましょうヾ ^_^♪

関連記事

最近の記事

  1. 秋のアレルギー

  2. 残暑バテ

  3. 耳鳴り

  4. 夏季うつ

  5. 夏に高齢者が寒がる理由