【便秘】
便秘とは、何らかの理由により排便が順調に行われない状態のことをいいます。
実は便秘には「何日以上排便がないと便秘」と明確な定義がありません。
では「排便が順調に行われない状態」とはどういった状態のことを指すのかというと、
「排便回数が減少している」ことに加え、「排便に苦痛を伴う」
このふたつが合わさって初めて便秘と言えるのです。
例えば3日出なくても、苦痛なくスッキリと排便できていれば便秘にはなりません。
つまり、便が出ない=便秘、ではないんですね。
便秘はそれ自体がつらいものですが、単なるおなかの不調と軽く考えがちです。
お腹が張る、食欲不振、肌荒れなどの不快な症状があるだけでなく、健康にも関わる重要な問題があります。
特に高齢者は、便秘による腸内環境の悪化から免疫力が落ちたり、栄養をスムーズに吸収しにくくなってしまうといったリスクもあります。
便秘は若い女性に多いイメージですが、年を重ねると男性にも増えていき、高齢になると男女ともに共通の悩みといえます。
便秘になる原因はたくさんありますが、高齢者の多くは加齢に伴う食事量や日常生活動作の低下、生理的機能の低下などでおこります。
食事量の低下が起こると、便のもとになる材料が足りなくなります。
また食事内容も飲み込みやすいものなどが多く、食物繊維が不足しがちであったり、水分の摂取量が減ることも要因の一つです。
食物繊維が豊富な食材には固いものも多いので、細かくカットする、煮込むなど、調理法を工夫してみると良いでしょう。
なお食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」があります。
便秘の人は不溶性の食物繊維をとりすぎると腸内の水分を吸収し、かえって便秘を悪化させることもありますので、水溶性食物繊維を多めに摂取し、不溶性食物繊維をとるときは水分も一緒に多めにとることを心がけましょう。
また高齢になると日常生活で動く時間が減りがちです。
腹圧を高めたりおなかを捻じる運動が大事になりますので、お散歩をして歩くことが良いでしょう。
そして加齢による生理機能の低下により、大腸の動きが弱くなって便秘になります。
この原因として最近注目されているのが自律神経の働きです。
腸では交感神経が働くとゆるんで動きが弱くなり、リラックスして副交感神経に切り替わると腸が収縮し、よく動くようになります。
しかし、この腸を動かす副交感神経の働きは、男性では30代、女性は40代をピークに、加齢とともに低下することがわかってきました。
また、排便に介助が必要な場合にはトイレを我慢する人が少なくありませんので、これも便秘につながってしまう一因として考えられます。
便意がなくてもトイレに行く時間を持ち、排便のリズムを作ることが大切です。
便秘が辛いときに下剤の使用は効果的ですが、まず生活習慣の見直しを行い、腸内環境を改善することが良いでしょう。
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