介護

高齢者の運動継続のコツ

こんにちは、訪問マッサージ鶴亀堂治療院です(^^♪

前回、三日坊主を食い止める方法をご紹介したと思います。

しかし、高齢の方の運動を持続させるには少し工夫が必要です。
今回は、高齢の方の運動に対するモチベーションを上げるにはどうしたらいいのかお話ししたいと思います( ´ω` )/

三日坊主を克服する方法と同じ点がいくつかあります。
✔目標を設定する
✔いきなり高い目標設定ではなく、すぐに達成できそうな小さな目標から実行し、段階的に目標を上げて継続していく
例))
「週1回、10分間、家の周りをウォーキングする」というすぐに実行できる目標から取り組み、達成することができれば週2回に増やす、1回20分間に増やすなど少しずつ目標に近づくように取り組んでいく など

✔目標を達成するごとに、自分を褒める・自分に褒美をあげる
✔運動する日程を決めて運動を行う など

プラス少し工夫をしましょう。

●目的・目標を決める
具体的な “夢見る未来”をイメージさせましょう。
例))
目的:日々を健やかに過ごし、自分の足で歩き、自立した生活を送る

この「目的」を繰り返し高齢者へ説明することで、運動を続ける動機付けをします。
目的設定ではより遠くの未来をイメージさせることが重要です。

そして「目標」は、その目的を達来するための道標となります。

孫と遊園地に行く
家族と旅行に行く
昔の友人に会いに行く   など

具体的な目標を立て高齢者ご本人、ご家族、施設スタッフなどの間で、夢見る未来のイメージだけでなく、それを実現させるための具体的なプロセスまで提示することで、本人のやる気が刺激されます。

●ポジティブな言葉で“褒める”を意識する
支えている家族や施設スタッフなど意識的にネガティブな言葉からポジティブな言葉に言い換えることでモチベーションが維持されていきます。
例))
・「今日は5回しかできなかった」ではなく、「今日は5回できた」と前向きにとらえるように促す
・運動中の姿勢やフォームのいい点をみつけ褒める など

●日常生活(家事)を運動に
運動不足の解消というと「筋トレ」「体操」などにこだわってしまいがちです。
しかし体操だけでなく、日常生活において
・テレビをみながら洗濯物をたたんでもらう
・朝起きたら部屋のカーテンを開ける
・食事前に布巾を渡してテーブルを拭いてもらう
など自分でできる家事を少しずつ増やしていくことも、立派な「運動」であり、運動能力の低下を防ぎ、なおかつ体力の維持につながります。
運動をしなくてはいけないではなく、日常生活の一部として体を動かすことを意識してみましょう。

また、
・用事を頼まれる
・役割がある
ことは、高齢の方にとって家族の一員として生活を支えているという心の張りにもつながります。

家族や友人などに協力してもらい、運動に取り組みやすい環境をつくることも大切です。

●きっかけを作る
家の中で必要最低限の移動しかしないような人が、いきなり「運動をしましょう」と誘ってもなかなか応じてはくれないと思います。
例えばまず、庭先や玄関の前だけでも
「ちょっと外へ出てみようか」と思えたら、それは大きな進歩です。
運動をすることで前向きな気持ちになれることが、とても重要です。
そのためにお孫さんや親戚・友人に協力してもらい、きれいなカードを郵送してもらうなどの工夫をすることにより、
決まった時間にポストを見に行くきっかけとなり、楽しみにもなります。

他にも素敵な帽子や杖、軽いバッグ、新しいスポーツ用のシャツや伸縮性のある華やかなウェアを準備して「これ似合いそう」と声を掛けてあげるのもいい方法です。
年齢に関係なく「形から入る」ことも大事ですで、「せっかくだから外へ出てみようかな」と思えるきっかけ作りになります。

●施設を利用する
一人で運動に取り組むことが難しい場合は、リハビリ型のデイサービスや、訪問マッサージ、スポーツセンターなどの施設や地域の運動教室などを利用してみましょう。
好きな運動を見つけたり、同じ目的を持った仲間と一緒に楽しく運動に取り組むことによってモチベーションも上がっていくでしょう。

「体力の衰えとともにモチベーションも下がりやすい」のは高齢の方の特徴です。
本人の“やる気”を引き出すことは大切なことですが、とても大変なことでもあります。
出来る工夫をし、その方の体力・体調にあわせて無理なく、少しずつ「体を動かす」ことを増やしていけたらいいなと思います(^^)

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