日常生活

ウェルシュ菌

こんにちは、訪問マッサージ鶴亀堂治療院です(^^♪

寒い時期にはシチューやスープなどの身体が温まる煮込み料理が食べたくなりますね。
たくさん作って保存する方もいらっしゃると思います。
冬だし、残った煮込み料理を出しっぱなしに・・・なんてことはありませんか?

冬だからといって、その取扱いを注意しないと食中毒が起こる可能性があります。
煮込み料理に発生しやすいといわれている原因菌をウェルシュ菌といいます。

●ウェルシュ菌とは?
別名「給食病」とも呼ばれ、カレーや煮込み料理等、大鍋・大釜で大量に調理し、作り置かれていた食品を原因とした事故発生例の多い食中毒で、そして1件当たりの患者数が多いことも特徴です。
また、冬場にも発生し、年間通じて注意が必要です。
100℃で1~6時間の加熱にも耐え、大鍋・大釜での加熱調理の際でもなかなか死滅しません。
また、酸素がない、もしくはとても少ない状況で増殖する菌で、加熱調理により他の細菌が死滅し、且つ、空気(酸素)が抜けた状態の大鍋・大釜の中は、増殖に適した環境とます。
そして、増殖に適した作り置きの温度として、
12~50℃、至適温度:43~45℃で、
その状態で長く置かれると、食品中で急速に増殖してしまいます。

●感染時の症状
潜伏期間6~18 時間(平均 10 時間)後
・腹痛
・下痢
等の症状を起こします。
発熱や嘔吐はほとんどみられません。
多くの場合、発症後 1~2 日で回復するとされていますが、病気や高齢のため免疫が落ちていれば、発症や重症化、合併症や後遺症の危険が高まります。

●予防法
ウエルシュ菌は、ヒトや動物の大腸内常在菌で、下水、河川、土壌等、自然界に広く存在している菌です。
ですので、食材の汚染を防ぐことや、加熱により死滅させることも難しいため、
“いかに菌の増殖を抑制するか”が重要なポイントとなります。

①前日の調理は避ける
加熱調理したものはすぐ食べ、調理後から食事までの時間をなるべく短くする工夫をしましょう。

②加熱調理後は室温で放置しない
20℃から50℃の温度域を速やかに通過させ、10℃以下に冷却することで増殖を抑えられるため、氷水等で急速に冷やましょう。
また、冷却できない場合には55℃以上で保管しましょう。

③よく混ぜながら調理する
空気との接触を増やすことができるため、菌の増殖を抑制できます。

④調理後の食材は小分けにする
食材を小分けに保管することで食材に酸素がいきわたりやすくなり、菌の増殖を抑制できます。
また中心部まで素早く冷却することもできる為、より効果的です。

⑤保管したもは食事前にしっかり加熱する
十分に再加熱し、鍋底までしっかりかき混ぜましょう。調理した後はできるだけ早く食べましょう。

冬だからといって油断は禁物です。
正しく保存して、身体が温まる食事を楽しみましょう( ´ω` )/

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