骨を丈夫にするんだ!
と、健康のために毎日牛乳を飲んでいる方はいませんか?
そんな意気込みが無くても、子供の時は学校給食で必ずといって良いほど
牛乳がでていましたね。
(もしかしたら苦い思い出がある方も、、、?)
自分の子供にも「身長が伸びてほしい」「骨が丈夫になって欲しい」
と願う親御さんも多く、積極的にカルシウムをとらせている
ご家庭も多いのではないでしょうか?
『骨を丈夫にする=カルシウム』
と教わってきた私たちですが、現在はその考え方が少し変わってきたようです。
まず身体へのカルシウムの役割について見ていきましょう。
①筋肉の収縮に働く(逆の弛緩にはマグネシウム)
②神経伝達に働く
③イライラを落ち着かせ、神経興奮を落ち着かせる働き
④出血時にビタミンKと一緒に血液を固める(かさぶた)働き
どれもとても大切な働きですね。
そしてカルシウムが多く含まれる食品は以下の通りです。
・魚類(ししゃも、小魚)
・大豆製品(納豆、豆腐)
・野菜(小松菜、ごま)
・海藻類(わかめ、切り干し大根)
・乳製品(牛乳、チーズ)
では今回のテーマである「カルシウムで骨がもろく?」とは
どういった事なのでしょうか。
問題になってくるのは先ほど最後に出てきた乳製品。
乳製品はカルシウム含有量が多いだけでなく、吸収速度が早く、
他の食材より吸収率が高いという特徴があります。
つまり牛乳等の乳製品を摂取すると、血中のカルシウム濃度が一気に上がってしまうのです。
そうなるとどんな問題が起こってくるのでしょう?
ここで「骨がもろくなる」についてのお話が出てきます。
血中の成分濃度が急激に変化することは身体にとって良くないことです。
カルシウムもしかり。
カルシウムの血中濃度が急激に上昇すると、身体はバランスを取ろうとして
腎臓からカルシウムの排出を始めます。
身体にとっては緊急事態ですので、排出も急激に行われます。
ここで摂取と同量が排出されれば問題ないのですが、
摂取量より多く排出されてしまいます。
すると今度はカルシウムの血中濃度が低くなり、
身体は再びカルシウム濃度を上げようと試みるのですが、先ほど摂取したカルシウムは身体の外に排出されてしまいました。
さて困った、、、と身体が次に手を出すのは「骨」です。
骨からカルシウムを抜き取って血中濃度を最適化しようとします。
次第に骨がもろくなる、ということなんですね。
骨を丈夫にするためにはカルシウムだけでなく、
ビタミンⅭ、Ⅾ、K、マグネシウム
これらもとても大切です。
マグネシウムとカルシウムは密接に働き、
マグネシウムは骨形成において骨の弾力性をもたらします。
カルシウムの過剰摂取はマグネシウムの吸収を阻害してしまうため
結果的に骨がもろくなってしまうのです。
牛乳(乳製品)を飲んだら即座に骨がもろくなるわけではないですし、
骨が弱くなる原因は他にもたくさんあります。
乳製品を常食している方は摂取の回数や量を見直してみる、
カルシウム摂取を乳製品から他の食材に切り替える、
少し難しいですがカルシウムとマグネシウムの摂取バランスを考えてみる、など
日常のカルシウム摂取について、少し目を向けてみてはいかがでしょうか?
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