病気・怪我

脳幹出血

こんにちは、訪問マッサージ鶴亀堂治療院です(^^♪
暑さも落ち着き、今度は朝晩と日中との寒暖差が激しくなってきましたね。
そして、この時期に気をつけたいのが脳卒中です。
脳の深刻な血管トラブルである脳卒中(脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血)の最大の要因は、高血圧であると考えられています。
なかでもこの時期に多いのは脳幹出血です。
脳出血のひとつで、脳内の血管が破れて出血している状態のことで、その出血部位が脳幹である場合に脳幹出血となります。
脳の組織内に生じる脳出血のなかでも、脳幹出血は重篤な経過をたどることが強く、懸念されています。

●原因●
発症の主な原因は、高血圧です。
高血圧を放置していると、脳内の血管の動脈硬化が進行します。
動脈硬化が進み、血管に高い圧力がかかり続けると、血管が破れ出血しやすくなります。

また、昼と夜の寒暖差が激しくなるこの時期に、薄着で寒いところにいると血管が収縮して血圧が上昇し、発症リスクが高まります。
その他にも
・急に怒鳴り出す
・寝ていて急に飛び起きる
・トイレで急にいきむ
このような急がつく動作は、血圧を急激に上げてしまう恐れがあるので注意が必要です。

高血圧の他にも、
食生活の乱れ、運動不足、ストレス、喫煙習慣、糖尿病、高脂血症などが挙げられます。

●症状●
手足が動かず眼球のみが動く、吐き気やめまい、頭痛などの症状が突然現れます。
はっきりとした前兆はなく、何の前触れもなく症状が表れる場合が少なくありません。
突然意識を失う場合もあるそうです。

出血量を軽度に抑えるためには、早期発見・早期治療が必要です。
・普段いびきをかかない人が突然大きないびきをかくようになった
・いびきの音が異常に大きくなった
・めまいが頻繁に起こる
・突然視野が狭くなる
・突然ものが二重に見える
・突然光がいつもよりまぶしく見える
・突然視力の低下
という方は注意が必要です。
他にも血圧が高い方で、めまい・しびれ・視覚の異変を感じたら、すぐに医師に相談しましょう。

●予防法●
高血圧を防ぐために生活習慣の見直しがポイントとなります。
・減塩
・お酒を飲みすぎない
・禁煙
・野菜を中心としたバランスの良い食生活
・適切な体重管理
・有酸素運動を行う
・ 摂取カロリーを控える など

また、血圧を下げる体操もあるようなので、ご紹介します(^^)/

「降圧体操」
参考文献『1日1分で血圧は下がる!』加藤雅俊著より

血管を柔らかくしなやかにしてくれるNO(一酸化窒素)という物質は、血流がアップして血管の内皮細胞が刺激されたときに分泌されます。
このNOの分泌量を増やすことができれば、自力で血圧を下げられるだけでなく、将来的にも血圧の上がりにくい血管を作ることができるという考えの体操です。
今回は部位別体操の中の「胸の体操」のやり方を説明したいと思います。

《やり方》
・椅子に浅く座り、足は軽く開き、胸の前で手のひらを合わせ、ギューッと力いっぱい押し合うようにします。
※この時、手を胸から30cm程度離した状態で行うと大胸筋に負荷がかかって効果が高まります。

・10秒たったら一気に力を抜きましょう。
※10秒キープする時に、なるべく呼吸も止めましょう。

合掌する際、ひじを曲げすぎて、腕を胸に近づけないことがポイントです。

こうして一度血管を収縮させた後に緩めることで、血流を良くすることができるそうです。
この体操は、心臓に近い大胸筋を刺激するので特におすすめです。
1日1回が基本ですが、何回行っても構いません。
椅子に座ってできるので、筋力のない方、忙しい方、また仕事や家事の合間などにも、無理なく簡単に出来きます。

脳幹出血は生死に関わる怖い病気ですが、どんな症状や前兆が起きるかなどの知識を持つことで助かる可能性は高くなります。
生活習慣の見直し、自分や身近な人の体をよく観察し、異常を感じたら早めに医療機関を受診しましょう(^^)

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