こんにちは、訪問マッサージ鶴亀堂治療院です(^^♪
梅雨から夏(6~7月)にかけて寒暖差、高温多湿などで体がついていかない時期です。
特に高齢の方は若い年代の人と比べ、
・体温を調整する機能が老化による低下
・寒暖差による自律神経のバランスの乱れ
などで体調管理が難しいため、季節の変わり目は影響を受けやすく、注意をしないといけないことが多々あります。
《6・7月に注意したいこと》
①脱水症
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この時期に多いのが軽度の脱水症よりもさらに前の段階で、症状を自覚しないまま対策がとれていない状態の”かくれ脱水症“です。
特に高齢者はその状態から元に戻る力が弱く、通常の脱水症に陥りやすくなります。
やがて、けいれんや意識障害など熱中症の重篤な症状を引き起こす場合もあります。
・身体ががだるい
・食欲がない
・疲れやすい
・手の甲の皮膚をつまんで離した後に、つまんだ跡が3秒以上残る
・口の中がねばつく
・食べ物を飲み込みにくい
・便秘気味
といった症状があったら、かくれ脱水の可能性があります。
✔こまめに水分補給
✔規則正しい食生活
を心がけましょう。
②汗による蒸れ
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湿度が高くなるこの時期は汗による蒸れも起こりやすくなり肌トラブルの原因となります。
特におむつを利用している方や、寝たきりの方は汗によるかぶれの注意に必要です。
✔おむつの交換をこまめに、清潔を保持する
✔皮膚摩擦を防ぎ床ずれを予防する
✔1~3時間を目安に体位を変える
✔エアマットやクッションなどを活用する
✔バランスのよい食事、栄養を十分に摂る
日頃から着替えや入浴の際に、皮膚の状態を観察して皮膚トラブルの予防をしましょう。
③カビ・ダニによる感染症
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カビやダニは梅雨や台風の季節に多く繁殖します。
体力や免疫力が低下されている高齢者はこのカビやダニによる感染症で病気が発症するおそれもあります。
・脂漏性皮膚炎
・気管支喘息
・アレルギー性鼻炎 など
といった病気が発症します。
✔部分洗浄や全身の洗浄、入浴
✔介護用の下着をこまめに交換
✔皮膚にうるおいを与える
✔除湿をし、室内の湿度を50%以下に保つ
✔布団乾燥機などでダニを死滅させる
✔水まわりの水分をまめに拭き取る
✔窓を開ける、換気扇を使うなど換気を行う
などの対策をしましょう。
④季節の変わり目による不調
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自律神経の乱れや体温調整が出来ず、体調不良が起こりやすくなります。
・食欲不振
・便秘、下痢など消化器官への影響
・不眠、鬱、無気力など精神面への影響
・耳鳴りやめまいといった三半規管系への影響
・微熱や倦怠感、ぼーっとするなどの全身症状
・体温が異常に低くなる低体温症
・熱中症にかかりやすくなる
・ウィルス性の感染症(風やインフルエンザなど)にかかりやすくなる など
高齢者の場合、休息だけでは回復しなかったり、症状がひどく治療が必要な場合もあるため、安易に考えることはできません。
普段とは少し異なる体調の異変に気づいたら、まずは家族や周囲と情報を共有したうえで、慎重に経過観察をしましょう。
体調不良の場合には
✔デイサービスなどの通所サービスは適宜お休みをする
✔短時間でも車に乗っての外出、椅子に長時間座る、入浴や体操などを行わない
✔安静にすることを優先する
などゆったり過ごして様子をみましょう。
⑤食中毒
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高温多湿の環境を好む細菌は、気温が上がり始める梅雨の時期に、カンピロバクターや黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌による細菌性の食中毒になりやくなり、注意が必要です。
✔食材をすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れる
✔調理の際は食材の中まで十分に加熱する
✔料理はなるべく1回で食べきれる量だけ作り、調理後は早めに食べるようにする
✔残った分は室内に置いたままにしない、必ず冷蔵庫に入れる
などの対策をとりましょう。
⑥運動量の減少
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雨が降ると転倒のリスクが高まるため、外出を控える方が多くなります。
そのため、雨が続いて外出の機会が減ると、活動量が減り、
・食欲の低下による低栄養
・筋力・体力の低下
・睡眠の質の低下
などを引き起こしてしまいます。
✔室内で安全にできる体操をする
✔室内の掃除などの出来る家事を積極的にする
✔家族や友人と電話する
✔介護サービスのスタッフと会話する
などなるべく会話や身体を動かす機会を意識して作る工夫をしましょう。
⑦水虫の悪化
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水虫の原因になる白癬菌は、カビの一種で高温多湿の環境を好みます。
気が付かないうちに靴や靴下の中は汗などで湿っていることが多く、梅雨の時期は水虫の悪化に注意が必要です。
外出時に雨が降っていたら、帰宅後にはしっかりと靴や靴下を乾かすようにしましょう。
高齢の方は、自覚症状が乏しく、体調の変化を見逃してしまいがちです。
この季節は特にまわりのサポートが必要となります。
細かい体調変化に注意して見ていきましょう(^J^)