日常生活

便秘

こんにちは、訪問マッサージ鶴亀堂治療院です(^^♪

便秘といえば若い女性に多いイメージですが、年を重ねると男女共に増えてきます。
男性の便秘は50代から増え始め、75歳以降では男女でほぼ同じ人数になるそうです。

便秘とは?
3日以上排便がない状態で、諸説ありますが1日の便の量が35g以下の場合といわれています。
※1週間に2、3回排便があれば腸は動いており、問題はないそうです。
また続くと生活の質を低下させ、健康状態にも悪影響を与えるので注意が必要です。

《高齢者・便秘の原因》

・大腸の動きが弱くなっている(弛緩性の便秘)
・副交感神経の働きが低下している
・神経が弱り「トイレに行きたい」と感じなくなる
・日常生活の活動量低下
・筋力低下
・内服している薬の副作用(例:抗生物質、抗うつ剤)
・食物繊維の不足
・水分をあまりとらない など

また若い方も含め、朝食を抜く習慣がある方は便秘になるきっかけをもたらすと言われています。
朝、太陽の光を浴びて、朝食を食べることによって胃腸を起こすスイッチとなり、腸が目覚めて動き出します。
そのた朝食を食べる食習慣は、腸の動きをよくして健康に保つためにとても重要なのです。

《便秘により起こること》

・腸のバリア機能の低下
・お腹が張り食欲が落ちる
・炎症や感染症のリスクが高くなる
・栄養不足をきたすリスクが高くなる
・大腸がんのリスクが高くなる
・消化不良
・便秘が悩みとなり、イライラしたり、精神的な苦痛がおきる など

以上のことから、日常生活が円滑に過ごせなくなり生活の質を低下させてしまいます。
いちど便秘になると改善が難しく悪化することもあり、病院での対応が必要になる場合が少なくありません。

《高齢者・便秘対策》

規則正しい生活習慣が大切です。
栄養バランスのとれた食事と十分な水分摂取、適度な活動量を維持することが効果的です。

●毎日、朝食をしっかり食べる

●乳酸菌や食物繊維が多い食事を心がける
→野菜、果物、海藻、こんにゃくなど水溶性食物繊維を摂るようにし、1日18~20gを目安にし、摂りすぎに注意する

●腸内環境を整える
→味噌やヨーグルト、漬物、キムチなどの発酵食品を意識して摂るようにし、善玉菌を増やす

●食事量が少ないときは、栄養価が高い食事を取り入れる

●のどが渇いていなくても意識的に水分摂取をする

●ひと口30回以上、よく噛んで食べる

●散歩や家事など日常的に運動を取り入れる
→筋力の維持とともに腸も刺激される

●便意がなくてもトイレに行く時間を持ち、排便のリズムを作る

●排便に介助が必要な場合、トイレを我慢しがちなので便意を感じたら我慢をしないよう促す

どうしても便が出ないというとき、便秘薬を使用しがちですが、便秘薬を日常的に使用すると、腸の働きが鈍くなり、「便秘薬がなければ排便できない」という状態になってしまいます。

まずは食事や運動などの生活習慣を見直すところから始めて、便秘を改善していきましょう( ´ω` )/

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