介護

要介護者の災害対策

こんにちは、訪問マッサージ鶴亀堂治療院です(^^♪

最近、毎年のように台風、大雨、地震など自然災害が起こっています。
ではご家族に、高齢の方、認知症の方、在宅介護の方がいる時はどのような準備・備えをしたらいいのでしょうか?

●準備しておくもの
自然災害に備えて「非常持ち出し袋」を用意していると思います。
ただ、ご高齢者や介護が必要な方は、災害に備えて準備しておくべきものが増えてきます。
準備するにあたって
「ないと困るもの」「あったら便利なもの」をリスト化してみるといいでしょう。

✔おむつなどの衛生用品
✔歯磨きシートや入れ歯洗浄シートなどの水を使わずに口腔ケアが出来るもの
✔介護食(普段食べ慣れているもの)
✔とろみ剤(お水やお茶を飲む時のため)
✔経管栄養剤
などを多めに用意しておくと安心です。

✔普段飲んでいる薬
✔お薬手帳
薬がなかなか手に入らないことも考えられるため、かかりつけ医や薬剤師と相談し、どの薬をどれくらい準備しておけば良いかを聞き、災害に備えた量を確保しておきましょう。
またいま飲んでいる薬がどういうものなのかをご家族が把握しておくことも重要です。

✔電源が必要な医療機器の非常時の確認
人工呼吸器、たん吸引機、在宅酸素療法機器など、電源が必要な医療機器を使っている方は、停電したときの対応方法を確認しておくことも必要です。
どの機器にも、必ず非常時の使用法があります。
例)人工呼吸器の場合
→予備のバッテリーも含めどれくらいの時間もつのか、電源がなくなったとき手動で空気を送るアンビューバッグも備え、使い方の確認
・・・・など
福祉用具のレンタル元や、機器を製造している会社に、災害時にどんなことが起こり得るか、非常事態が起きたらどうすれば良いかを聞いて確認をしておくと安心です。

✔その他
老眼鏡・眼鏡
折りたたみ式の杖 など

ライフラインが止まったときのことを考え、水や食料、トイレットペーパーなど基本的には3日~1週間程度は自力で生活できるよう備蓄品などを準備しておくことが大切です。

●日頃の備え
✔緊急連絡先をまとめてメモをしておく
医療機器の取り扱い先、かかりつけ医や訪問看護師、ケアマネジャーなど、緊急連絡先をまとめてメモをして、すぐわかるところに貼っておきましょう。そうすることでいざという時に落ち着いて対応を出来ると思います。

✔家の中の安全対策
地震が起きたときに家具や家電(テレビ・電子レンジ・冷蔵庫など)が転倒しないように固定しておきましょう。
窓ガラスには、飛散防止フィルムを貼る、強化ガラスに替える等の対策がいいでしょう。
また、いざという時に安全に避難できるように、通路や出入口には物を置かないようにすることも大切です。

✔地域の方との交流、助け合い
ご高齢の方や障がいのある方は、災害時に意思を思うように伝えられないことがあります。
日頃からご近所や自治会の方とコミュニケーションを図り、災害のときに対処してほしいことを事前に伝えておきましょう。
また、いざというときに備えて、できるだけ地域の防災訓練に参加しておくことも大切です。

✔避難場所、危険箇所の確認
市区町村が作成している「ハザードマップ」や「地域防災計画」を活用して、危険箇所や避難場所を事前に確認しておきましょう。
お住まいの地域の危険な場所、避難経路などをあらかじめ把握しておくことで、より早く安全に避難することができます。

●認知症の方への対応
認知症の症状がある方は、環境の変化やストレスに敏感なため、ご自宅以外の場所で避難生活を送ることになると落ち着かない状態が続いたり、症状が悪化してしまったりすることも考えられます。
そのため認知症の方との避難は、介護するご家族にとっても大きな負担になってしまうのです。
認知症だと外見からはわからないことも多いので、周囲の方から理解を得ることも大切です。
事情を伝え、認知症の方への接し方を説明しておくと良いかもしれません。
認知症を理解してくださる方が多いほど、不安やストレスの要因が減ることになります。

 <不安を軽減する接し方のコツ>

・笑顔を心がける
→言葉がうまく通じないこともありますが、表情は伝わります。
怒ったりイライラしたりしている表情は、認知症の方を不安にさせるため、笑顔で接することを心がけるといいでしょう。

・話しかけるとき、正面から顔を近づける
→知覚できる範囲が非常に狭いため、なるべくそばに行って、顔を近くまで寄せて話しかけましょう。
上から見下ろしたり、横や後ろから急に話しかけたりすると、恐怖感を与えます。
正面から、こちらが少し見上げるくらいの角度で接してみてください。

・触れるときは下から
→手を取るときや、体を支えるときなど、ご本人が認識できるところまで近づいて、下から触れるようにします。
上から押さえつけたり、後ろから急に触れたりすると、認知症の方にとって大変なストレスになってしまいます。

・否定的な言葉を言わない
→違う、ダメといった否定的な言葉は避けましょう。
現実とは違う発言をすることがあるので、
「そうだったの」「それじゃあ○○しようか」など、なるべく肯定的な言葉を返してあげると、穏やかさを取り戻すことができます。
会話を成立させようとするのではなく、感情のキャッチボールをするような気持ちで言葉を返しましょう。

・ゆっくり、穏やかな口調で話しかける
→なるべくゆっくり、短い文章でわかりやすく、優しい気持ちで穏やかに話をすることを心がけましょう。

日頃から準備をしておくことで、いざという時に落ち着いて対応出来ると思います。
いつなにが起きるか分からないので、しっかりと準備をしておきたいですね( ´ω` )/

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