こんにちは、訪問マッサージ鶴亀堂治療院です(^^♪
ご高齢の方と会話をする時に、
”何回も言っているのに理解してくれない”
”なんとなく話しが噛み合わない”
”何を話したらいいのか分からない”
”すぐに話が途切れてしまう”
などといったコミュニケーションを取るのに困る時はありませんか?
ではなぜこのようなことが起こるのか、原因を考えて見ましょう。
<原因>
・聴力、視力の低下
→70代になると男性の5人に1人、女性の10人に1人の割合で、日常生活に影響する程度の難聴になるそうです。
そして、小さい音が聞き取りづらくなる一方、大きい音は若者以上にうるさく聞こえるという特徴があります。
また、視力の低下により相手の表情が読み取れないこともあります。
そのため、話を理解するのに苦労する、会話を聞き取れていないのに相づちを打ってしまう、といったことが起こり、話し手の意思が伝わっていないと感じてしまうのです。
・注意力、理解力の低下
→加齢とともに処理できる情報量は減るため、会話のなかで聞き漏らすことがあります。
そのため、一度に多くの情報を伝えると混乱してしまい、話し手は話が噛み合わないと感じてしまいます。
・判断力の低下
→判断力が低下することにより、新しい情報を好まなくなる方もいらっしゃいます。
自分の経験や知識に基づいて話を進めようとするので、
思い込みが強い
聞く耳を持ってくれない
と感じてしまいます。
・認知機能の低下
→過去の言動を忘れてしまったり、同じ話を繰り返してしまったり、理解力が低下するため、これにより話が通じないと感じてしまいます。
以上のことから、ご高齢の方とコミュニケーションをとる時には、このような特徴を理解し、工夫して会話をすることが重要になります。
<会話のポイント>
●低い声でゆっくりと話す
耳の聞こえが悪いと思われるご高齢の方には、低い声(おちついた声)を意識して、相手の理解のペースに合わせて、ゆっくりとしたテンポで話しをしてみましょう。
●目線を合わせて聞く、話す
会話をする時に目線を合わせると、丁寧に傾聴する姿勢が伝わり、好感を持たれます。
また相手の斜め45度に座り会話をすると、自然なアイコンタクトになり、リラックスできます。
もしくは相手の隣に座るのもよいでしょう。寄り添って穏やかな雰囲気を作ることができます。
●話しを簡潔にまとめる
ご高齢の方に何かを伝えたいとき、必要な情報をシンプルかつ明確に伝えることで、迷わず理解できます。
複数の質問や要求を同時にすると、理解しにくくなるので避けましょう。
●聞く側に回る
相手の話しに興味を持って傾聴する姿勢をみせることで、よい関係を築きやすくなります。
適度に相づちを打ったり、質問をすることにより会話も膨らみ、相手のことを知ることにも繋がります。
また同じ話しを繰り返すこともあるかもしれませんが、遮ったり指摘したりせず、相手の話したい気持ちを尊重し、最後まで耳を傾けましょう。
●リアクションをとる
会話をするとき、相手の表情や仕草など視覚からの情報の影響も受けると言われています。
はにかみや手を叩いて笑う、驚いた表情や大きなうなずきなどのリアクションやジェスチャーを意識して会話に取り入れましょう。
また、相手が落ち込んだり、悲しそうにしているときには背中をさする、手を握るなど非言語的コミュニケーションを活用することも大切です。
●沈黙に慣れる
話をするのが苦手な方、病気により相手に意思を伝えることが難しい方もいらっしゃいます。
無理に新しい話題を振ったり、話しかけるのではなく、ただ相手の横に座って一緒に景色を眺める、ゆっくり散歩に出かけるなど、同じ時間を共有するだけで人間関係は深まるともいわれます。
相手の様子や表情をしっかりと見て、居心地の良い時間を過ごしてもらえるようにしましょう。
なかなかコミュニケーションが上手くいかないと感じた時は、更に次のことを意識してみて下さい。
・リアクションがなくても焦らず、相手のペースに合わせてコミュニケーションをとる
・普段の会話や態度などから、相手が好きな物や興味を引きそうな話題をみつけて話をする
・話しをするより、聞く方が好きな方には、自分の話を振って聞いてもらう
・同じことを何度も聞き返されたり、1度で話しを理解してもらえなくても、否定したり、怒ったりしない
・先入観を持たず、その方の性格、好み、個性を理解し、相手の立場に寄り添う姿勢や傾聴する姿勢で会話をする
・相手の話の語尾を繰り返し、相手に共感していると伝えるオウム返しをする
・話を最後までしっかり聞き、相手の話しの邪魔をしない
ご高齢の方との会話に困った時は是非、参考にしてみて下さい( ´ω` )/